異例の12月開催となった全米女子オープンゴルフ2020

アメリカのテキサス州ヒューストン郊外にあるチャンピオンズゴルフクラブ(パー71)で異例の12月開催となった全米女子オープンゴルフ2020。現地時間で2020年の12月10日から12月13日までの予定で開催されています。男子のゴルフでも日没でサスペンデッドになった選手が多かったですが、全米女子オープンでは予選ラウンドで Cypress Creek とジャックラビットの2コースを使用することでスケジュールをこなすという異例の対応になっています。今年はコロナで日本の女子ゴルフツアーが終わってしまったタイミングで全米女子オープンゴルフの開催され日本からもたくさんの有力選手が参加しています。

澁野日向子プロが3日目終わって1打差の首位をキープ

日本から出場で特に注目を浴びているのが澁野日向子プロ。予選ラウンドの二日間は68-67トータル7アンダーで2位に3打差をつけて首位で決勝ラウンドに通過しました。 今年はなかなか波に乗れない一年でしたが、この二日間は絶好調でアブローチもリカバリーも素晴らしい集中力を見せつけました。初日は4バーディー1ボギーの3アンダー、二日目は7バーディー1ボギー1ダブルボギーの4アンダー。二日目はフェアウェイキープが7/14で WAON が11/18だったことを見ればかなりリカバリーが良かったということです。三日目は1バーディー4ボギーで74の3オーバーとスコアを落としましたがトータル4アンダーで2位に1打差の首位をキープしています。この33年で初めて日本人選手が三日目終わってトップということです。このまま、最終日何とか粘って昨年の全英オープンに続くメジャー2勝目を獲得したいですね

 

ドライブスルーのフライドチキン店がお気に入り

2日目終わった時点での澁野日向子プロのインタビュー。日本語で答えていますが、リラックスした雰囲気。

雷雨の中、4アンダーで回れたのは自分じゃないくらい良かった。

アメリカではケンタッキーフライドチキン以外にもフライドチキンやチキンやチキンサンド(バーガー)のファストフードチェーン店もたくさんあるのですが、コロナでレストランに出かけて飲食ができない中、アメリカでも人気のお店、Chik-a-filaチカフィラをドライブスルーで利用して美味しかったとのこと。
他の選手も結構難しいコースやコンディションに苦戦している様子です。

 

スマイリングシンデレラからスマイリングアサシン(暗殺者)へ?

リディア・コー選手が、澁野日向子プロのプレーの様子を見て、

彼女は超ポーカーフェース。そうでなければ微笑んでいる。まるでスマイリングアサシン(暗殺者)。私も微笑んでるけど彼女に比べると結果は散々。

とボヤいていました。こういう楽しい雰囲気は女子ゴルフならではですね。

 

アジア系が強い全米女子オープンゴルフ

この日、イーブンパーやアンダーで回っている選手は数えるほどしかいませんからこんなものかもしれません。三日目終わって21打差の2位はアメリカのオルソン選手3位タイはこの日4アンダーでググっとスコアを伸ばした韓国のキムジヨン選手と2018年のチャンピオン、タイのジュタヌガーン選手。 その他にも韓国系アメリカ人や韓国の選手がかなり上位に集まっています。
日本人ではトータル4オーバーで25位タイに岡山絵里選手と高橋彩華選手、笹尾優香選手はこの日6オーバーで前日の6位タイから順位を大きく落として25位タイになりました。 畑岡奈沙選手もこの日をオーバーでトータル6オーバー39位タイに後退しました。全米女子オープンですが新型コロナウイルスの影響もあってかアメリカやヨーロッパの選手は少なく、アジア勢がかなり頑張っているという印象です。

ロレックスランキングでも韓国勢が強い

すでにここ10年で7回はアジア系の選手が優勝していますし、2020年のロレックスランキング(https://www.rolexrankings.com/)で現在1位は韓国のjin-young-ko選手で、2位も韓国のsei-young-kim。 3位はアメリカのネリー・コルダ選手(お父さんはチェコのプロテニス選手ペトル・コルダ)ですが、4位は韓国系アメリカ人のdanielle-kang、5位も韓国のinbee-park。8-10位も韓国勢で、トップ100中36人なのでものすごい勢いですね。日本人選手は7位に畑岡奈沙プロがランクイン。

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